大人になっても文章の読解力がなく、つい読み違えたり、早とちりしてしまうことがある…。そんな風に感じている人は結構多いと思います。
そんな人にオススメなのが「読書」です!
…と言ったところで、
「まぁそれなりに読書してるんだけど、読解力がついた感じがしないんだよねぇー」
と言いたくなる人もまた多いと思います。
はい。では仕切り直します。 そんな人にオススメなのが「精読」です!
いわゆるじっくり・ゆっくり型の読書なのですが、読解力でレベルUPしたいなら、精読にしないと効果がありません。
読解力を高める精読のやり方・考え方について、紹介したいと思います。
「速読」は必要な知識を素早く得るための読書
社会人は時間が命なので、いわゆる「できる人」は大量の本をものすごいスピードで読み進めます。1日5冊、10冊読むなんて強者もおり、自分もそんな風に読めたらいいな…と思います。
ただし速読の読み方は、目次から気になる箇所をサーチして、そこからピンポイントで「必要な知識」だけを効率よく抜き出していく方法です。
あるいは、本の見開きを数秒で頭に入れていき、ペラペラめくりながら「大意」を掴んでいく達人もいます。
しかし、これでは文章の読解力(国語力)は身につきません。
情報収集や知識を得るための「速読」と「精読」には、目的や得られる効果が大きく違うことを知っておく必要があります。
国語力・読解力は「精読」で身につける
義務教育で習う国語が「精読」なのは、知識習得よりも「読解力」を身につけることを重視しているからです。早い段階で読解力が身につけることができれば、読むスピードも上がり、効率的に知識習得ができるようになります。
偉そうなことを言ってますが、私自身、社会人になるまで読解力がありませんでした。
「暗記」は得意だったので、暗記力に頼った勉強法でかろうじて大学生や社会人になれました。でも今思うとかなりムダな勉強をしていたと思います。
また、読解力がつかない上に、意味で覚えていない文字情報なので、ほとんど役に立っていません……。
読解力をつける精読のやり方:少し難しめの本を繰り返し読む
では、読解力を上げるためにどうするか?
繰り返しになりますが「精読」をすれば良いのです。学生も社会人も変わりません。
自分にとって少し難しい本を選ぶ、そして繰り返す。
繰り返し読むことになるので、短めの題材、それこそ高校生の国語の教科書や問題集はちょうど良いと思います。
- 1回目:
まずは普通に読む。ここでの理解度は半分やそれ以下でも構いません。 - 2回目:
わからないところは前後関係のつながりを考えたり、調べたりしながらじっくり読みます。解説があれば、一緒に読んで理解に努めましょう。 - 3回目:
内容が分かっていても良いので、理解しながら読む。最初のときよりも、つながりを意識できればOKです。イマイチだと思えば4回・5回と繰り返します。
最終的に、結局何が言いたかったのかを自分の言葉で説明できれば完璧です。
回数を重ねることで読むスピードも上がっていくことが、実感できると思います。
少し難しく、でも短い文章が読めるオススメ本は以下の記事にまとめました。
読みながら下線を引くなど、本を汚すことは大いにやってください。
下線自体に意味があるというよりは、能動的に向かっていく気持ちが大事です。
通常のビジネス書なども「汚すこと」で理解力が高まります。2回目以降は下線部分だけ読めば、大事なポイントを短時間で思い出せるためです。
一度理解できたからといって、その後に別のテーマを読んだら同じように理解できるのかというと、そんなことがないのが読解力の辛いところ。読解力向上は実感が伴いにくいんです。
できれば、Lvアップのファンファーレとか鳴って欲しいところ…。
でも、へこたれずに地道に続けていけば、読解力・国語力は絶対に身につくものなのです。