文章の書き方

文章上達の近道は「一つの型」をマスターすること【書き方を学ぶ】

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文章がどうしても書けない!
おそらくその理由は、結局、分量の問題で「文章を書き慣れていない」ことに尽きると思っています。
ですので、好きなことから、下手でもいいから書くことを習慣にすれば、最低限の文章力が備わっていくと思います。そして、読み手を意識し始めたところで、「分かりやすい文章」を書く力が身についていきます。

でも、上手に書こうと思って、なかなか手が進まない。
……という方は「書き方の型」に沿って書くことをオススメします。


書き方の型とは?

書き方の型には、PREP法や起承転結といったものがあります。
最初に結論を書いて、理由や例を書いていくのがPREP法で、最初に問題提起して、解決していく書き方が起承転結です。詳しくは、それぞれ他の記事(下記リンク)で書きました。

とは言え、PREP法や起承転結は理論なので、文章が書けない人にとっては、どう当てはめてよいかわからないと思います。
であれば、過去の事例や前例がある文章を真似するのが近道です。
議事録なら議事録の文章、セールスならセールスの文章というように、自分の書く文章「型」に絞ってその書き方をマスターすることをお勧めします。


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議事録は文章の型、文章力を身につける良い教材

社会人であれば、議事録が型になるので、議事録係で経験を積むのが良いと思います。
過去の議事録を元に、更新していけばOK。たかが議事録、されど議事録。文章力のすべてが集約されると言って良いでしょう。

  • 会議の題名
  • 日時、場所、参加者
  • 会議の目的(結論)
  • 議事(各議題と議論の内容)
  • まとめ(結論)、または宿題事項

議事の部分で、箇条書きで簡潔に書く力、小見出しをつける力が求められます。
必ず、議事録のできれば冒頭、または最後にまとめとして会議の結論を書いてください。要約力が鍛えられます。

できれば議事録を書く時間を測っておくとよいと思います。会議中に書き終えればパーフェクト。最初は、時間が掛かっても、毎週議事録を書いていけば、どんなに文章を書けない人でも、スピードが上がっていくはずです。


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広告・宣伝や販売(セールス)での文章の型

カタログやWebで何かセールスをしたいときに書く文章にも、型があります。
お悩みに応える「型」の例を挙げてみましょう。

「英語が全然聞き取れなくて、勉強してもすぐに挫折してしまう……」
「外国人を前にすると、英語の挨拶も出てこない……」

そんなあなたに、3か月の学習で、英語のまま理解して、英語で話せる「英語脳」を作る○○メソッドをご紹介します!

(以下略)

最初に、英語ができない人の気持ちを「…」(カギ括弧)で括って表現し、その後に、その悩みの解決策として、一文で商品説明を持ってきます。
さらに、特長や購入者の声などを入れていく型が考えられます。 この型が、テンプレとして頭に入っていれば、他の商品でも応用できます。

「在宅勤務が続いたせいで、腰が痛くなるし、体が硬くなった気がする……」
「筋トレが大事なのはわかるけど、しんどいのはやっぱり続かない……」

そんなあなたにオススメしたいのが、毎日の生活の中で自然に、姿勢を正し、筋力強化にもなる○○社のバランスボールです!

(以下略)

英語もバランスボールも、「お悩みに答える」文章の型(テンプレ)で書き換えられます。
他にも、あらゆる商品・サービスに応用できます。型が自然に使えるようになれば、もはや書けるか書けないかは、文章力の問題ではなくなります。ターゲット(想定顧客)の気持ちの理解と、商品・サービスの理解の深さです。

他にも、インタビュー記事の型や、取扱説明書の型など、あらゆる文章にはテンプレが存在します。
自分が書く文章がどのようなものかを知り、その「型」を練習して身につけてください。文章はセンスではなく、型があるもので、反復して身に付く技術です。


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