日々、仕事や勉強をしていて「読み違えが多い」「ケアレスミスが多い」と感じることはありませんか?
「注意力が足りなかった」というその場限りの理由にしてしまいがちです。
しかし、たびたび起こる場合は、基本的な読解力が不足している可能性があります。
これは、デスクワークだけでなく、ビジネスの会話でもトンチンカンな回答をしてしまう場合、読解力を疑ってみる必要が大いにあります。
「でも読解力なんて、急につくもんじゃないでしょ? 見えるもんでもないし……」
確かに、そのとおりです。
とは言え、日常の取り組みで、意識的にやっていかないと改善しないのも事実です。
ということで、今回は読解力・理解力を高める方法についてまとめます。
目次
読解力・理解力を向上する方法①:基本は読書を習慣にする
読解力の基本は、やはり読書で磨かれます。
「大人になってからでは身につかないのでは?」
いえ。私も大人になってから本で身につけたので、そんなことはないと断言できます。
「やっぱり、ビジネス書じゃないと効果ないのでは?」
うーん。これについてはどうでしょうか。
ビジネス書では、言いたいことがロジカルにまとめられているので、読解力向上の訓練にはよいと思います。
ただ文学作品でも問題ないと思います。文学作品をじっくり読めること自体、活字に抵抗なく、最後まで読み通せる力がある証明です。
もし、文学作品が好きだけど読解力がない……なんて方がいれば、一度、現代文の問題に挑戦してみてください。
読解力・理解力を向上する方法②:少し難しめのニュースを1日1記事読む
「本なんて読めていたら苦労しないよ!」という方には、意識的に自分にとって「少し難しい記事」を1日1本読む方法をオススメします。
これが、タイトルにある「1日5分で読解力・理解力を高める方法」です。
芸能ニュースやスポーツニュースではなく、国際政治とか経済、テクノロジーといった分野や、社説あたりが良いでしょうか。
あなたにとって少し難しい記事は、関心が強いものではないことが多いので、1日1本で良いと思います。ただし、ざっと読み飛ばすようなことはしないで、調べながらでも内容理解に努めてください。
途中で嫌になったり、面倒くさくなったりして、やめてしまいたくなります。
でもそれが思考停止状態で、仕事でトチってしまうときや、会話が理解できない状態と同じなのです。
ただし、タイトルと書いてあることが全く違ったり、支離滅裂な文章になっているクソ記事が世の中にはびこっているので、読んでみて全く分からないものは途中で止めてください。時間の無駄です。
読解力・理解力を向上する方法③:頭の中で要点とポイントを言ってみる
ニュース記事が読み終わったら、この記事は何が言いたかったのか、頭の中で言葉にしてみましょう。
「書き手の主張は”企業は地方へ移転を推進すべき”で、それは記事に書いてあるAとBが理由だ」
「景気後退期なのに株価が上がっている。その理由を著者はCとDにあるとしている。ただし、今後は急速に落ち込むことを予想している」
こんな感じです。
要約力がある人は、読解力もあります。でも毎回要約文を書けっていうのはしんどいので、頭の中で要約してみるだけでも同じような訓練ができます。
「そんなの冒頭の文章に書いてあるじゃん!」
と思った方、結論から書かれた良い文章を読んでいますね。
一方で、「結局何が言いたいのかよくわからんかった」と思った方は、なぜわかりにくかったのか、考えてみてください。
プロのライターの書いたものでも、中身がない薄っぺらい記事を見かけます。
情報過多の時代、有名な大手ニュースメディアでもクソ情報を大したチェックもせず垂れ流しています。
これらに、フィルターが掛からないのが残念なところです。
ここまでの内容をひとことで言うと「論理的に理解しようとしながら読む習慣を身につけること」です。
集中して読むことを習慣にすれば、頭の中で整理する力だけでなく、教養や語彙力も身につきます。これらが読解力・理解力を向上させます。
5分もあればできるので、1日1記事は、勉強になるような記事を読んでみてはいかがでしょうか。