今日、堀江貴文さんのツイッターを元にしたニュース(デイリー)で、以下のようなタイトルの記事を見かけました。
堀江氏がコロナ禍の問題指摘「高齢者の介護負担」&「感染有名人の謝罪と感染拡大」
堀江さんが発言すると、何であれコメントが荒れる傾向にありますが、この件は、堀江さんの言うことに大きく共感しました。
特に、高齢者の介護負担の増加。これは確実に増加するでしょう。
コロナウィルス収束が優先されるべきは当然ですが、その後、経済の停滞だけでなく、介護離職の増大のような社会問題も深刻になります。
そんな思いから、今回は外出自粛による認知症増加の理由と、対策についてまとめてみたいと思います。
目次
認知症増加の理由①:同居でない場合、家族とのコミュニケーションが減る
60代や70代を過ぎると、その子供世代の多くは30代・40代。両親とは離れて暮らしている方が多いと思います。
コロナウィルス対策となると、自宅に籠もらざるをえないので、近所付き合いや コミュニティへの参加といったコミュニケーションは遮断されます。
この状態が1〜2週間なら良いのですが、長期化すると、 脳の活動が衰え、一気に進行する可能性があります。
認知症増加の理由②:運動しなくなる
認知症の大きな原因の一つが、運動しなくなること・できなくなることによる脳の衰えです。
よく骨折して入院している間に、認知症が一気に進行したなんていう話を聞きますが、骨折せずとも動かなければ同じ状況です。
運動すれば、脳の回路は結合を促され、成長するきっかけになります。その逆で運動不足は、細胞の死のスパイラルを助長し、脳を萎縮させます。筋力の衰えや外出の意欲が失われると、ますます体を動かさない生活となります。非常に危険な状態だと言えるでしょう。
認知症増加の理由③:ネガティブな感情になる(ストレス増加)
毎日、テレビなどを見ていても流れてくるのはネガティブで、殺伐としたニュースばかり。
若い世代でさえ「友達に会えない」ことがストレスで気分が落ち込むのに、自宅に籠るストレスが、高齢者(の脳)に良い訳がありません。
特に高齢者はホルモン減少の影響で、ストレス状態に弱く、憂鬱な状態が脳に害を与えると言われています。会話量が減り、感染者数や死亡者数のニュースを浴びている状況は、ますます脳の萎縮を助長させる可能性があります。
認知症対策:とにかくこまめに連絡を
自分の両親はまだ大丈夫と思っていると、知らぬ間に認知症発症のスイッチが入ります。年齢の高さではなく、高齢者になる前から対策することが大切とも言われています。
介護状態になると、世話をする側の心のゆとりも時間も奪われていきます。ですので、今の状態に関わらず早めの対策が必要です。
今は、コロナウィルス感染予防が優先ですが、かえって認知症対策が重要になってきます。どちらかしかできないことでもありません。
家で一緒にいられるなら会話しながら自宅でできる運動を。肩たたきや首の後ろをマッサージするなど、直接触れるような コミュニケーションが良いでしょう。
遠隔なら、短くても良いのでこまめに電話を。もしインターネットなど使い慣れていればLINEでもSkypeでもよいかと思います。
介護のために、あらゆるものを捨てざるを得ない状況は、社会にとっても、経済にとっても損失になります。こんなときだからこそ、認知症対策・介護についても、後回しにせず、 対策をしていく必要があります。
認知症対策に関する知識は持っておく
今はまだ大丈夫でも、早い段階から症状や対策を知っておくと気持ち的にゆとりができます。症状の確認方法(チェックリスト)、相談窓口(地域包括支援センター)、本人との接し方、相続についてまで。
これらが、マンガと解説を通じて、わかりやすく書いてある書籍がこちらです。本人の体験を元に、認知症の父のことを考えながらとても丁寧に書かれています。
マンガ! 認知症の親をもつ子どもが いろいろなギモンを専門家に聞きました
本を読まなくてもよいのですが、急にパニックにならないためにも、どのような対策があるか、調べておくと良いでしょう。