連日のコロナウィルス関連のニュースで、不安は募るばかりです。
ネガティブに物事を考えることは、心にも体にもよくないことは十分に理解していても、悪い知らせを見るたびに目の前が薄暗くなったような感覚になってしまいます。
運動でもして、気分転換できればよいのですが、ジム通いはもちろん、外でやるスポーツもできない状況になってきました。このようなときに、自宅でできる最適なストレス解消法方がマインドフルネス(いわゆる瞑想)です。
ストレスホルモンが脳を攻撃する
人はストレスを感じると、コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが分泌され、脳にある扁桃体という部位を攻撃します。
この扁桃体は感情を司る役割を持ちますが、攻撃を察知すると理性を司る前頭葉が、反応を抑える働きをします。
しかし、恐怖や強い不安のような外的脅威のストレスにさらされ続けると、扁桃体が過剰に活動し、前頭葉では抑え込めなくなります。そして、脳へのダメージや、交感神経に作用して、動悸や過呼吸などの身体症状の発生につながります。
マインドフルネスが不安の抑制に作用する
このような扁桃体と前頭葉のアンバランスを解消できるのが、マインドフルネスの大きな力です。
マインドフルネスは交感神経を鎮める作用に加え、繰り返すことで、脳自体が強化されていき、自然に前頭葉と扁桃体の関係を改善されていきます。
ストレスにさらされるのではなく、ストレスをいったん受け入れてから、変化に気づき、付き合い方を変えていくアプローチでバランスを保ちます。
ストレスの捉え方そのものを変えることで、自然に調和されていくことができる脳を作っていきます。
マインドフルネスのやり方は簡単
では、どのようにマインドフルネスをやるのか。やり方は簡単です。
- 背筋を伸ばして椅子に座り、目をつむる。
- ストレスの原因を一つの文にして、心の中で唱える。
心や体をどう反応するか意識します。 - 自分の呼吸だけに意識を集中させる。
このとき、体の緊張がゆるんでいくのを感じます。 - さらに注意を全身、周囲の空間に向ける。
ストレスに反応した部分がほぐれるのを感じます。
これは、「ブリージング・スペース」と呼ばれる方法です。
あえてストレスを客観視してから取り除いくことで、自分自身の心をほぐしながら、心の平成を取り戻せるようになります。
まだ不安を受け入れられる段階から、マインドフルネスを習慣化することは、守るものがある人のリスクマネジメントとしても非常に有効だと思います。
ブリージングスペースなど7つの脳の休息法を学ぶ
「世界のエリートがやっている 最高の休息法
」には、不安のほか、ストレス、体調不良など症状別に適している休息法が、イラスト付きで(CD付きは音声も)わかりやすく取り組めるようになっています。