心と体を整える

GW・連休明けの「体がだるい」「仕事がつらい」への対処法

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長いようで短かった…コロナウィルス禍で、例年以上にオフ感のなかったGWが終わります。

緊急事態宣言が延長されたことで、サービス業を中心に業務停止。
5月末までというのは、あまりにも影響が大きい。経済的なダメージはウィルスによる影響をしのぐとも言われており、延長するなら、セットで継続的な補償に踏み切らないといよいよマズいと思います。

一方、仕事がある方は「仕事があるだけ良い」と考えようとしても、社会不安も重なって、なかなか前向きな気持ちが持てません。それでも、仕事はしなければならないし、会社にも行かねばならない。 正直、気が重いと思います。

私自身、新入社員の頃から、どうやったら連休後の憂鬱を乗り越えるか悩み続けては、色々調べました。例えば、こんなアドバイスがありました。

「仕事が始まる前日に、やることリスト(ToDoリスト)を作りましょう」

…まぁ、そうでしょうけど、とても前倒しで考える気になりまへん。。

結局、自分なりに対処法を考えて、スムーズに開始することができました。
ひとことで言うと「スロースタートでOK」と割り切ること。
今回は、仕事への体の慣らし方について、まとめてみようと思います。


連休明け初日は「50%〜60%程度でOK」と考える

いきなり100%頑張ろうとすると体がついていかないので、初日は「体を慣らすことが仕事」だと思って、楽な気持ちで入ると良いと思います。

1年は365日。平均的に週2日・長期休暇を入れて120日の休みが取れたとして、1年に245日も働きます。
そのうち、何日かが50%になることに全く問題はありません。初日は50%〜60%、2日目は70%〜80%、3日目から以前の自分に戻すくらいで良いと思います。

のっけから100%出そうとして、ずっと気持ちが乗らない状態で鞭打つよりも、ゆっくり離陸した方が、後々、スムーズに事が進むということです。

それでも体が慣れなければ、連日勤務が続く真ん中に一度半日(1日)の休暇を入れても良いと思います。連休を作るのではなく、できれば真ん中に。
大丈夫。あなたが半日居なくても、何とか回っていくものです。


連休明けはいきなり仕事に入らず、そうじから始める

まずは時間をかけて、机まわりの掃除、引き出しやカバンの整理をしながら、環境に慣れると良いでしょう。
物理的なものの掃除が終わったら、PCのデスクトップや中身の整理。集中してキレイにしていくと、何となくモヤモヤした気持ちがスッキリします。
普通、朝は考えることや重要な仕事に時間を費やした方がよいのですが、連休明け初日だけはこの「スッキリ感」を得ることに時間を使います。

スッキリ感が出たところで、ようやく開始ボタンを押して、モードを切り替えるイメージです。


体が慣れてからリストを作る。たくさんの仕事を抱えない

体も気持ちもようやく慣れてきてから、その日やること、またはこの先1週間の予定となるリストを作るで良いと思います。
初日から詰め込むと、翌日のスタートにも影響するので、たくさんの仕事を抱えず、少しゆとりをもってスケジューリングしましょう。

ちょっと仕事が多いなと思ったら、仕事を誰かにシェアするか、頼んで(任せて)みる。
仕事をすぐに頼む・任せるは「できない奴」と考えがちですが、むしろその反対です。
丁寧な表現で心理面に働きかけるレトリック(言葉)を駆使しながら協力を得て、成果を高められる「できる奴」の思考・スキルです。


仲の良い同僚と会話する・リラックスできる環境に身を置く

上司や同僚との会話からではなく、同じ会社の中でも気心の知れた友人や、違う部署で仲の良い人に話かけると、少し気持ちが楽になります。

「いや、会社にそんな人居ないから…」

というように、会社での人付き合いがちょっと苦手な方が居ると思います(男性は特に…)。 その場合は、無理せず一人でコーヒー(紅茶)を飲んだり、リラックスする休憩所で休んだりしながら、体を慣らしていくとよいでしょう。


与えられた仕事に全力投球ではなく、自分の時間をつくる

初日から数日間はエンジンが掛からない状況ですので、なおさら会社の仕事に忙殺されずに自分の時間を持ち続けることが大事です。
一番の理由は気持ちのバランスを保つためです。
でも、今はそれだけではなく、自身のスキルアップも考えた方が良いためでもあります。
それはなぜか。言うまでもなく、深刻な状況が背後にあるためです。

経済停滞は今はまだ序の口。
海外とのヒト・モノの移動が制限されている状況はしばらく続き、実体経済全体への影響が強く出始めると、製造・流通を含む全業種において事業縮小や人員削減が出てきます。

経営層であれば、先を見据えて事業の見直しを考え、行動に移すべきだと思います。
でも時代の変化に強く、実行力のある経営層はどれだけいるんでしょうか?
自分の身を削ってでも従業員を守る経営層はどれだけいるのでしょうか?

フツーの従業員にしてみれば、安いコストで仕事を押し付けられて、悶々とした日々を過ごすだけになります。
「自分は管理職だから大丈夫」だなんて内心思っている人は大間違い。今回のダメージはあまりに大きく、コストが高いだけの管理職はもうリストラ候補から逃れられません。

これは世代間の対立を煽ろうというのではなく、どの世代・立場も共通して、生産性を高め早く帰り(終了して)、自分のスキルアップのために時間を持ち続けた方が良いということです。


最後はちょっと重い話に広がってしまいました。。
とにかく最初は無理せずスタートして、詰め込まずに続けられるようにすること。
挙げた考え方は、全部実行する必要はなく、良さそうなもの、できそうな一つでもあれば使ってみてはどうかと思います。

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