文章の書き方

文章やプレゼンのストーリーは「1メッセージ・3分割」でうまくいく

投稿日:2020年5月2日 更新日:


今回は、文章やプレゼンの構成を考えるシンプルな方法をご紹介します。
その方法は、基本形として、まず「1メッセージ・3分割」を覚えてください!ということです。

商品・サービスを売るための記事を考えたり、これからプレゼンを行うという方は参考にしていただければと思います。


読者・聴講者との間には大きなギャップがある

最初に理解しておくべきことは、文章の書き手やプレゼンを行う人と、読者・聴講者には、前提知識においてギャップがあるということです。

どうしても説明する側は、言いたいことがたくさん出てきてしまい、情報が詰め込みがちになります。
一方で、説明される側は未知のことが多く、人によっては受け身の場合もあるため、一度に多くの情報を受け止めきれません。
長い時間多くのことを説明されると、意識は分散され、結局ほとんど伝わらないことになってしまいます。

これでは、せっかくの記事・プレゼンが台無し。
ストーリーをまとめる時間、聞かせる時間とそのコストが無駄になります。

効果的な文章・プレゼンにするために、言いたいことを一つに絞り、シンプルな構成で印象に残すと言うのが「1メッセージ・3分割」という手法です。
(私独自の言い方なので、一般的な説明があるかはわかりません。)


文章やプレゼンにおける「1メッセージ・3分割」のストーリーとは

繰り返しになりますが、「1メッセージ」は、文章やプレゼンで言いたいこと(=メッセージ)を一つに絞り、シンプルで、わかりやすい言葉にすることです。
「3分割」は、メッセージに続けて、根拠やポイントなどを3点列挙することです。メッセージを支えるものが3点あれば、納得感を持たせることができます。

文章の冒頭では「背景」や「課題」から入って、早めに「メッセージ」に入っても良いですし、プレゼンではいきなり「メッセージ(本日お伝えしたいこと)」を言ってしまっても良いでしょう。

要するに、もったいぶらずに早い段階で結論を言ってしまった方が、読者・聴講者に「説明される内容」を意識づけられ、結果として理解が促進されるということです。


「1メッセージ・3分割」のストーリー事例

言葉で説明してもわかりづらいと思うので、実際にどんな構成になるか例で示します。

例は……そうですね…。

「いびきを防止する電動式の”静眠マクラ”」を紹介するWebサイトの記事にしましょうか。
(思いつきですので、同じ名称の商品がありませんように!)

課題は…「いびきに悩まされる妻」という設定にして、このフレームに当てはめてざっくり次のようなストーリーを考えてみました。

(パッと思いついた例なので、ちょっと言葉足らずなところがあるかもしれません。。)
ストーリーの骨子を見て、「課題をもっと掘り下げようか」とか「○○医師の紹介を付け加えようか」といったことを考えても良いでしょう。

TVの通販番組とかも、だいたいこんな感じじゃないですかね?

いきなり文書作成ソフトやPowerPointを立ち上げるのではなく、まずはノートにざっと上記のようなチャートを書くと、その後の作業がグッと効率化できます。


アレンジは可能。でも極力シンプルな方が伝わる

「1メッセージ・3分割」のストーリー(フレームワーク)は、アレンジ可能です。

例えば、メッセージを3つにして、3分割した内容を1対1で説明することもできます。 ただし、この場合は「3つの話」になってしまうので、1メッセージよりも、印象や理解度は薄くなります。
できれば捨てる勇気を持ち、言いたいことを少なく絞りたいところです。

また、2分割・4分割にすることも可能です。ただし2つは弱いし、4つは多くて覚えにくい。
プレゼン資料に落とすときにも、「3つの理由」「3つのポイント」は横に並べても、三角形にしても座りがよく、見栄えとしてもいい感じになります。

もし、かなりの長文・長時間となる場合や、販促ではないブログ記事などでは「1メッセージ・3分割」にしなくてもよいと思います。
しかし、長くなればなるほど、読者・聴講者の集中力は続かなくなり、理解も分散されるので、「飽きさせない工夫」をすることが必要になります。

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