やりたいことがあっても「明日から」と思って行動に移せない。
何かを初めても「今日はいいかな」と思ってその日限りでやめてしまう。
そんなことを繰り返す人は多いのではないでしょうか。私自身も基本的にはこのタイプの人間です。
自分に甘くなってしまうメンタルを改善し、強い意志を持って、続けられる体質になるにはどうすれば良いか。
スタンフォード大での研究によると、「意志力」をつけるためには、「やる力」「やらない力」「望む力」の三つの要素に分解して、それぞれの力を高めていくアプローチが良いとされています。
有名なスタンフォード大学の学者ケリー・マクゴニガル氏の書籍から「意志力」を身につける上で重要なポイントを抜き出してみようと思います。
目次
成功した人は身についている「意志力」
プロスポーツ選手やYoutuberで成功した人は、日々行動を重ねることで、自分の夢や目標を実現しています。
もちろん、成功するかどうかはタイミングや運など他の要素が絡みますが、「行動する」「継続する」は必須の要素です。あのイチローも、自らのことを生まれながらにしての天才ではなく、「努力の天才」と言っています。
彼らの行動力は、自らを突き動かす力強い意志の力が存在します。
意志力を構成する3つの力
ケリー・マクゴニガル氏は、意志力を大きく次の3つの要素に分けて説明しています。
- やる力(Will Power)
たとえ面倒でも物事をやろうとする力 - やらない力(Won’t Power)
誘惑があっても打ち勝つ力 - 望む力(Want Power)
目標を思い出して実現しようとする力
これら3つの力を駆使することで、目標を達成する力が高まり、成功する確率も上がってきます。
意志力が最も高い朝に行動する(やる力)
やる気を高めるには、心を整えること。そのために、睡眠、運動、マインドフルネスが効果的と言われています。しかし、注目すべきポイントは、”意志力が高い時間帯がある”という事実。
それは朝です。
起きたときから時間が経つにつれて意志力が低下します。ですので、エネルギー溢れる朝に、自分にとって大事なことをするようにスケジュールに組み込めば、継続しやすくなります。
誘惑に負ける状況を作らない(やらない力)
湧き上がる誘惑に対して、思考で制御しようとしても結局無理なので、その状態に陥ったことを認識し、行動で変えていくのが良いとされています。
物事に取り組もうと思っていても、ついTVを観たり、スマホをいじったりしてしまうなら、TVを売ってしまうとか、作業をやると決めたらスマホを引き出しに入れるとか、行動できない状況を作ることが有効です。
また、「甘いもの(チョコレート)のことは考えるな」というのではなく、
「ナッツならOK」とか、「10分だけ我慢して、もう一度考えよう」といった行動をズラすアプローチにも効果があります。
何のために、それをやるのるかを問い続ける(望む力)
毎日何をやっているかではなく、何のためにそれをやっているか、それを意識することが、意志力の持続において大切です。
プロのスポーツ選手の場合、「毎日1000回素振りする」や「20キロ走る」ではなく、「優勝して日本一になる」とか「成功して1億円プレーヤーになって家族を養う」といったこと。仕事においても「今は大変でもこれが人々の役に立つ」と信じて続ければ、まさに意志力の力でその壁を乗り越えられます。
ここで挙げたのは、意志力を高めるためにするべきことの一部ですが、これだけ見ても、行動できない自分に足りないものが見えてきます。
「行動」「継続」「意志力」は三位一体
「考えるよりもまず行動」というのは確かに事実だけれども、なかなか始められない、すぐに飽きてしまうというのであれば、「意志力の欠如」が考えられます。
とは言っても手取り早く、意志力を身につけるためのアプローチを知りたいなら「図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室」がお勧め。
3つの要素をトピックに分けて、図解による解説とまとめで説明されて、理解が早まります。私は図解でない方の書籍を読みましたが、こちらの方が、必要なトピックですぐに探せるし、理解までの時間対効果が高いと言えます。
図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室