働き方&仕事観

「FIRE 最速で経済的自立を実現する方法」:生涯現役が理想と考える理由

投稿日:2020年3月31日 更新日:

数年前から、欧米のミレニアル世代において、20代〜30代のうちに早期リタイアするFIREムーブメントが話題になっています。

「早期リタイア」…アアなんと甘美な響き。

将来に対する不安も悩みもなく、なんとも理想的ですが、早期リタイアの権利をゲットしつつも、「生涯現役」がいいかな〜と思っています。

夕暮れ時に外で伸びをする女性

そのあたりの理由をFIREの考え方と合わせて説明したいと思います。


FIREとは

FIREとは、Financial Independence Retire Earlyの略語であり、「経済的自立」と「早期リタイア」の意味が含まれています。

経済的自立とは、働かなくても生きていける状態を指し、年間生活費の25倍の元本を作れば、年利4%で運用すれば、元本を減らさずに生活できるようになるのだと言います。

ちょっと難しいので、生活費から逆算してみましょう。

300万必要で元手はいくらかというと…7,500万!

これ、一つの収入源からは難しいですね。。

しかし、早い段階から積極的に貯蓄すれば早期リタイアに近づきますし、少なくとも「セミリタイア」や「60歳手前にはリタイア」という状態は十分可能だと思います。(というか、私にそう言い聞かせました。)


本当に「早期リタイア」に耐えられるか?

誰しも労働から解放され、自由にのほほんと過ごせるFIRE状態。
難しいとは言え、魅力を感じる人は多いと思います。

1日中ゲームしたりマンガ読んだり、世界中を旅行して回ったり、とにかく好きなことができる毎日…

でもそんな毎日が続いたら、本当に幸せなのか?

答え:幸せです。

まぁたぶんそうなのですけど、毎日ゲームしたら何か本気で引きこもりになってしまいそうだし、ずっと旅行に行きたいという訳でもありません。

アメリカ人のように、イケてる美女を集めてしょっちゅうパーティやBBQを開くほどの社交性も持ち合わせていないし、なんか毎日の過ごし方で思い悩みそうな気がするんですよね。そんなことないですか?


脳科学的には「生涯現役」が優位か

脳科学の研究によると、引退後には健康状態の悪化、知力の低下、精神病のリスクなどがあることが指摘されています。

もちろん、その後の活動にもよると思いますが、社会的な交流が減り、やりがいがなくなる状態になると、早い段階で、認知症につながる可能性もあります。

長年の蓄積なので、必ずしも高齢者になってからの問題ではないんですよね。

会社員にせよ、フリーランスにせよ、無職状態(不労所得で生活)にせよ日々の生活で社会の関わりを保ち、適度な緊張や、やりがい、新たな刺激を得られているのであれば問題なさそうです。

ただ、今の仕事が死ぬほど嫌なら、刺激よりもストレスで脳に悪影響です。鬱になるくらいなら、環境を変えた方がよいでしょう。


理想の状態は、経済的独立×生涯現役

そうやって考えていくうちに、もっとも健康的で幸せな生活を営んでいくのは、経済的独立をめざしつつ、早期リタイアではなく、ストレスなく働き続けることだと考えました。

もちろん、これは私の話なので、働く・働かないに関係なく、やりがいを持ってできることと、人との関わりがあればよいのだと思います。

生涯現役は、「Nevertiree」だそうなので、頭から2文字取って勝手に言葉を作ってみます。

Financial Independence NEvertiree:FINE

FIREよりもFINEな人生をめざしていこうと思います。

 

経済的自立に必要な考え方を「FIRE」から学ぶ

選んだ書籍は「FIRE 最速で経済的自立を実現する方法」です。

現在地を知ることに始まり、経済的自立に到達するために知るべき複利の考え方、固定費の削減や、時間の有効活用、インデックス投資など、自由になるために資産を形成する方法のすべてがまとめられています。



FIRE 最速で経済的自立を実現する方法

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