「いつも目先の仕事を抱えていて、なかなか終われない。」
「無理だとわかっていても頼まれると断れない。 」
そんな自分を変える考え方が「エッセンシャル思考」です。
エッセンシャル思考
いつも余裕があるのに結果を出す人、事業を起こして確実に稼ぎを伸ばしていく人、そんな「できる人」の多くがこの考え方で行動しています。
乱暴ながらも、ひとことで言ってしまうと「できる人は自分のやるべきことだけやって、ハッピーになっている思考」です。
なんか随分、言い方下手ですね。。
このエッセンシャル思考について、もう少し丁寧にまとめていきたいと思います。
目次
「エッセンシャル思考」とは
エッセンシャルとは「本質」という意味です。
人生の時間は限られるので、本当に大事なこと(=本質)に集中して、そこで大きな成果出すべきだというのが、エッセンシャル思考のポイントです。
シリコンバレーのコンサル会社のCEO、グレッグ・マキューンがこの考え方を書籍で提唱し、たちまち全米でベストセラー。日本でも20万部のロングセラーとなっています。
特に日本人は自分で「選ぶ」ことができないし、「断る」ことは悪だと考える傾向があるので、そういったマインドを断ち切るためにも本書は強くおススメします。
エッセンシャル思考を身につける基本技術には、「見極める技術」「捨てる技術」「しくみ化の技術」があります。
書籍には、重要なことが詰まっていますが、個人的に「これは大事だ!」と思ったところを抜き出して紹介していきます。
忙しさに埋もれる前に、考える時間を作る(見極める技術)
本質を見極める際に重要なことは、優先順位を正しく判断するための環境づくりです。
何よりも「自分は何に集中すべきか」を考える時間が必要です。
たっぷり睡眠を取り、腰を据えて自分自身に問いかけて答える。これができないと、判断基準が持てず、目先のことから取り組む状況に陥ります。
本には大きな太字でこう書いてあります。
現代人の最優先課題は、優先順位付けの能力をキープすることだ
あのビル・ゲイツも自分がやるべきことに集中し、成果を最大化するために、定期的に「考える時間」を設定していたそうです。
ビル・ゲイツがやっていると言う理由だけで、間違いないこと確定です。
やらないことを実践する「逆プロトタイプ」(捨てる技術)
やることを決めるのと同様に・・・いや、それ以上にやらないことを決めるのも大事です。特に一度始めたものの、なかなかやめられないことはないでしょうか。
そんな時に有効なのが「逆プロトタイプ」です。
これは何かをするのではなく、 惰性でやっていることに対し、これやめてみたら影響あるの?と考え、実際にやめてみる実験です。
特に定例の報告会議で適用する(やめてみる)と効果的です。
多くの会議で、全く問題ないことがわかってしまうこと請け合いです。
あとは「断り方」のレパートリーも紹介されています。これらをマスターして上司に向かってバシッと決めて、背中で語る人間になりましょう(意味不明)。
エッセンシャル思考自体を習慣化する(しくみ化)
このような考え方を定着させるために、常に本質を見極め、仕事を抱える状況を作らないようにすることが大事です。
この本では「バッファ」「見積もり」「シナリオプランニング」というテクニックが紹介されています。また、この思考自体を習慣化する「トリガー(習慣化するためのきっかけ)」の考え方と作り方もまとめられています。
こういった思考と行動を積み重ね、成果を生まない努力をやめることが、より大きな成果につながっていきます。
いやもうマジでやらなくて良いこと多いですよね。
エッセンシャル思考は、仕事だけでなく、人生において大切な考え方
私がまとめたのは、ほんの一部ですが、結局この本で言いたいことは「他人の人生ではなく、自分の人生を生きろ」ということにほかなりません。
人生は限りがある。無駄を削ぎ落とし、シンプルにすれば充実して 幸福な毎日を過ごせます。
徹底的に本質にこだわり、あとは捨てる。
断ることでプロとして敬意を得られることもあるなど、記載された手法以上に、意識の面で大きく影響を受けた一冊です。
名著なのでマンガ版もありますが、個人的には書籍版が良いかなと思います。
マンガでよくわかるエッセンシャル思考