老後も含めて、毎日をストレスなく過ごせるようになるには、やはりお金が必要です。
そのためには、今から生活を切り詰めて過ごすか、逆にリスクを取って投資でもするか…そんなことがまず頭に浮かびます。
しかし、メンタリストDaigoさんは、まず、お金をきちんと使うことを知らないと幸せにならないし、自分の好きなことにお金を使えば、結果としてお金が増える確率が高くなる、と言っています。
「好き」を「お金」に変える心理学
これはどういうことなのでしょうか。
この点について見ていきたいと思います。
お金に関する「不都合な真実」
Daigoさんは、お金に対する「誤解」として次の3点を挙げています。
- お金を使うのは悪いこと
- 貯金は成功への道
- お金は使うとなくなってしまう
一見、どれも正しいようにも思えます。
しかし、どれも誤解だといいます。
貯金することばかりに気を取られてしまうと、貯金自体が目的化されて新しいことに挑戦をしなくなります。
お金は漠然と貯めても生きたお金にならない。
好きなことに使うことで、自分の知識やスキルを習熟しようとし、減らない”資産”となり、将来的にリターンをもたらすと言います。
この例としてわかりやすいのがプロスポーツ選手です。
自分の好きなスポーツに、時間とお金(道具)をひたすら投資し続けて、 一流になり、その後もその技術(知識)で食べていけます。
ただし、プロスポーツ選手でも、「好きなこと」に継続して投資できるか どうかで、1億円プレーヤーになれるかなど稼ぎが変わってきます。
「好き」を「お金」に変える無限ループ
このように、好きなことに投資し続けて稼ぐ一連の流れを「稼ぐ無限ループ」としています。
- 本当に「好きなこと」を見つける
- 「好きなこと」を極めていく
- 「好きなこと」を収入に結びつける工夫をする
- 「好きなこと」で得た収入を再投資する
この順序でループは回っていき、4.にきたところで2.に戻ります。
このループは、螺旋状に回りながら上がっていきます。 自分自身が深まるとともに、リターンも大きくなっていきます。
最終的に、お金は「空気のような存在」になり、お金で悩まなくなる。お金と幸せのバランスが取れる状態になると言うことです。
好きなことを見つけるのが先決
「でも正直、私の好きなことはよくわからない…」という人もいると思います。
見つけ方は人それぞれですが、好きなことかどうかを測る9つの質問(物差し)があります。
幾つか挙げると…
- あなたは仕事の目的を即答できますか?
- 仕事中は集中できていますか?
- 仕事がある日は1日を短く感じますか?
- 仕事のスケジュールや内容を自分でコントロールできている感覚はありますか?
- あなたの仕事場は作業を誰かに邪魔されにくい環境ですか?
これらの質問の「イエス」率を高めていき、「不労所得が入っても、今の仕事を続けるかどうか」でも「イエス」となるところをめざします。
これら9つの質問が、今の自分の状態を測るチェックリストと考えてもよいでしょう。
最終的に、その仕事が好きで没頭できる”フロー”状態に入っているかどうかがポイントです。Daigoさんは、このようなフローに入るまでは、「今の仕事をすぐに辞めてはいけない」と言っています。
好きをお金に変える方法と、再投資のルール
著書『「好き」を「お金」に変える心理学』では、さらに好きなことをお金に変える方法と、そこで得たお金を再投資するときに注意するべき点について書かれています。
再投資のルールとして7点書かれているのですが、中でも「物より経験を買う」「本に使う」という2点に関しては、私自身も共感でき、勇気づけられました。
本への投資は惜しまない
この本を読んで、何を「好き」に設定するにせよ、自分への投資は惜しまないと、気持ちを新たにできました。
「好き」を「お金」に変える心理学Daigoさんレベルではないですが、私も本は好きなので、 フロー状態に入って自分を高められるようにしたいと思います。今は、自宅に篭りきりの時間が長くなるので、TVなどの情報ばかりに振り回されず、自分自身の「好きなこと」に向けようと思います。