文章の初心者でも、自分の書いた文章を読みやすくするテクニックがあります。
それが「小見出しを使ったブロック化」です。
ちょっとピンと来ないかもしれないので、例を作ってみました。
Beforeの文章が、Afterになると、ちょっと読みやすくなる感じがしませんか?このように小分けにして見せることで、同じ文章でも「ちょっと読んでみるか」という気持ちにさせることができます。
文章を書き慣れた人なら、意識しなくても文章構造を頭の中で整理し、小分けにすることができます。
逆に文章を書くのがあまり得意ではなく、「文章構造とか言われてもわからん!」という人も、でき上がった文章の行間を開けるだけでも読みやすくなります。
もう少し細かく、考え方を見ていきたいと思います。
目次
ポイント①:文章を書く前にある程度ブロック・小見出しを決める
小見出し(ブロック)をいつ考えるかは人それぞれで、先に考える人もいれば、文章を書きながら分ける人もいます。どちらでも問題ありません。
ただ、私個人の意見だと、先に文章の構造を決めた方が、手戻りが少なく断然オススメです。
今回の例だと先にこのように文章の大枠を決めます。
タイトル「リスニング力を改善する方法」
・最初は字幕付きで英語を聴く
・知らない単語は調べておく
・シャドーイングを繰り返す
この程度で大丈夫です。また後で、タイトルや小見出しが変わっても問題ありません。
最初にブロックを考えておくことで、全体の流れにズレがないか、これから自分が書く内容をより意識できるようになります。
逆に小見出しに書いたことを詳しく書けないと思ったなら、この時点で内容やテーマ自体を変える必要があります。
ポイント②:本文を書いて小見出しと内容・表現をチェックする
全体像ができたら本文を書いていきます。
最初に決めた小見出しに沿って書いているので、大きくズレることはないハズ…。
でも、書いていくうちに違う観点で書きたくなることはよくあるので、内容が変わった場合は、小見出しの表現も見直します。
タイトルも小見出しも「何を」「どうする」が伝わるような表現にしましょう。
(良い例)英語のリスニング力について
(悪い例)英語リスニング力を改善する3つの方法
「〜について」は、やってしまいがちだけど、書いてはいけない見出しです。
Webライティングにせよ、ビジネス文書にせよ、ブロック化の考え方は同じです。
ただし、Webライティングでは、タイトルや見出しに都度キーワードを入れることを意識する必要があります。
一方でビジネス文書では、自明のことであれば「検討事項」のように省略しないと冗長だとみなされる可能性があります。
文章が長くなる場合は、文章冒頭のリード文にそれぞれの見出しを示しておくと、これから話す内容が頭に入り、理解促進につながります。
これは、目次でも同じ効果があります。
ポイント③:行間やフォントサイズを調整する
ひととおり文章も小見出しもチェック完了したら、WebサイトでもWordでも体裁を整えていきます。
ビジネス文書(ビジネス系のWebサイト)だと、ブロックとブロックの間を少し空ける程度で十分です。
一方で、エンタメ系や初心者向けのブログ記事だと、細かくブロックを分けた上に、1行ごとに行間を取る方も居ますね。「1行書いて3行行間」というブログも結構あるんですけど、あれはあれで結構読みやすいんですよね。
加えて、ラインマーカーやボックスなど適度に装飾を加えることで、メリハリがついてスラスラと読めるようになります。
自分が書きたいタイプの文章・記事の中で、達人を見つけて真似ていくと感覚が身につきます。
まとめ:文章を小見出しで分けて読みやすく
ここまで、文章で説明してきたので改めてAfterの図にまとめました。
文章を書くときに参考にしてみてください。